☆☆☆
教室に入ると、真っ先に律が駆け寄ってきた。
いつもと変わらない、一日のスタートだ。
「碧!! もう大丈夫なの? メールしても返事ないから心配したんだからねっ!!」
少し痛いほどに私の肩をつかみ、揺らす律。
「ごめんね、メール返せないくらい元気なかったんだけど、もうこのとおりだから」
そう言い、私は力コブを作るしぐさをして見せた。
律はホッとしたように微笑み、それから、真剣な表情に変わった。
「碧、S王子のことなんだけど」
ズキン。
胸が、飛び上がるほどに痛む。
呼吸が苦しくて、まっすぐ律を見ることができない。
教室に入ると、真っ先に律が駆け寄ってきた。
いつもと変わらない、一日のスタートだ。
「碧!! もう大丈夫なの? メールしても返事ないから心配したんだからねっ!!」
少し痛いほどに私の肩をつかみ、揺らす律。
「ごめんね、メール返せないくらい元気なかったんだけど、もうこのとおりだから」
そう言い、私は力コブを作るしぐさをして見せた。
律はホッとしたように微笑み、それから、真剣な表情に変わった。
「碧、S王子のことなんだけど」
ズキン。
胸が、飛び上がるほどに痛む。
呼吸が苦しくて、まっすぐ律を見ることができない。