「誠先輩……」


「突然来てごめんね? 体調どう?」


そう言いながら、誠先輩はコンビニの袋を私に手渡してきた。


中を見ると、プリンやバナナが入っている。


「ありがとうございます。大分、よくなりました」


「そっか。よかった」


本当に、自分の事のように安心した笑顔になる。


「心配して、わざわざ来てくれたんですか?」


時刻は、まだ4時過ぎ。


学校が終わってから、すぐにここまで来てくれたのだ。