そうしていると、しばらく鳴り続けたチャイムはピタリと止まった。


ホッとして息を吐き出し、布団からソッと顔をのぞかせる。


居留守を使うのも、楽ではない。


その時だった、次に聞こえてきたのは「碧ちゃん、いないの!!」と、私を呼ぶ声。


これにはさすがに驚いて、ベッドから飛び起きる。



誰!?


と、一瞬硬直するが、その声には十分に聞き覚えがあった。