強いショックと、森山すぐるの顔が頭の中をグルグルと駆け巡り、体中が熱を出したようにほてってくる。


「碧、あんた顔赤いよ?」


そう言い、涙目の私を律が覗き込んでくる。


当たり前でしょ?


突然あんなことされたんだからっ!


そう思っても、しゃくりあげる喉が声を詰まらせる。


あんな目にあった上に、メロンクリームパンも食べられなかった!!


「メロンクリームパン……」