それから、1週間ほどがたった頃。


近所ではお祭りが始まっていた。


土曜日から2日間、この辺では大きな秋祭りが開催されるのだ。


そして、私たち西雅高校の生徒は全員参加が原則とされている。


1-B組は、フライドポテト担当。


で、すぐるの1-E組は……そこから大分離れた場所でスーパーボールすくいをしている。


「碧~、油温まったよぉ」


ハッピ姿の律が、そう言う。


「オッケ~」


私は、冷凍ポテトの袋を破いていく。