「契約違反」


突然、すぐるがそう言った。


「え?」


「契約。『俺の事だけ信じてろ』」


あっ!!


今更思い出しても、もう遅い。


次の瞬間、すぐるは私の体をベッドへ押さえつけていた。


「いちいち噂に流されてんじゃねぇよ馬鹿」


そう言って、すぐるは私の首筋に小さなキスマークをひとつつけた。


「契約違反、1回な」