「あのね……」


けれど、いざ話すとなると勇気がいる。


モジモジと手悪さをし、うつむく。


まるで、怒られた小学生みたいだ。


「どうした?」


すぐるが、私の顔を覗き込む。


「すぐる……」


「うん?」


「私のこと、どう思ってるの?

すぐる、一度も『好き』とか言ってくれてないよね?
私、振り回されてるだけなのかなって思って」