しばらくすると、寝癖をつけたすぐるが出てきた。


あれ?


もしかしてもう寝てたのかな。


「ごめんね。寝てた?」


「いや、ちょっと昼寝してただけだ」


大きなアクビを一つして、眠そうに目をこする。


なんか、可愛い。


いつものキツイ目とは違い、トロンとした目つきは日向ぼっこ中の猫みたい。


「すぐるに、聞きたい事があってきたの」


「聞きたいこと?」


「うん」


「とりあえず上がれよ」