「律!!」


呼び止めようとする私の手を、すぐるがつかんだ。


「気をきかしてくれたんだ。甘えればいい」


「でも……」


こんな格好じゃ恥ずかしくて2人でなんていられない!!


きっと、今も私は顔が真っ赤に違いない。


すぐるを、見てられない。


「碧、部屋を移動しよう」


「え?」


「顔が赤い。人に酔ったんじゃないのか?」


そう言ったかと思うと、私を簡単に抱き上げた。


お姫様抱っこ!!