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衣裳部屋というところに通されたときには、私と律は肩で息をしていた。


「すっごい、人」


律の言葉に、私は何度も頷く。


「どれでも、好きなのを選べ」


すぐるの言葉に顔を上げると……、そこには、ドレス。


ドレス。


ドレス。


ドレス……。


山のようなドレスがズラーッと並べられていた。


「なに……これ」


唖然をして聞く私に、すぐるがピンク色のドレス私に突き出してきた。