ホール中がきらびやかすぎて、紺色の制服がやけに浮いている。


それだけで十分居心地が悪かった。


「ねぇ、すぐる。着替えなくてもいいの?」


真っ白なテーブルの上に並べられた料理を取っていくすぐるに、声をかける。


「着替えたいのか?」


「そう言う意味じゃないけどさ……ほら」


と、辺りを見回す。


「確かに、私ら浮いてる」


律も、何度か頷いて言った。


「よし、じゃぁドレスを着ればいい」


ドレス!?