思い思いに飲んだり食べたりしていた人たちの視線が、いっせいに集まる。


私は、緊張から律のスカートを握り締めた。


律も、私のスカートをギュッと握り締めている。


「オォ! スグル!!」


金髪で、白いタキシードを着た男がすぐるに微笑みかける。


「やぁ、ルイス」


すぐるも、その青年に挨拶をする。


ルイス!?


なにこれ、マジで世界が違うんですけど!?


私は、律と2人してたじろく。