☆☆☆

結局、きてしまった……。


目の前には、あの豪邸が建っていた。


初めてこの家を見る律は口をポカンとあけて、目をパチクリしている。


「こんな家だとは知らなかった……」


「でしょ? パーティーって、絶対普通とは違うよ」


コソコソと話す私たちを尻目に、すぐるが大きな扉を開けた。


その瞬間、私たちは同時に息を飲んだ。


目の前に広がるホールには、大勢の人。


その大半が外人で、みんな豪華なドレスを身にまとっている。


まるで、おとぎ話なんかで見るような武道会だ。