「か、要・・・・・?」


「―――あいつに頼まれると、断れないって?」


「あ、あの」


「じゃあ、部屋に上がりたいって言われたら、あげるの?」


その言葉に、ゆずは慌てて首を横に振った。


「泊りたいって言われたら、泊めるの?」


「そ、そんなこと―――!」


ゆずが言葉を紡ぐ前に、要の唇がそれを遮った。


深い口づけに、ゆずは苦しそうに眉を寄せる。


それを見て、要は唇を離したけれど―――


「―――浮気者には、お仕置きが必要だよね」


と言って、口元に意地の悪い笑みを浮かべた・・・・・。