学校にも慣れてきて
私と小百合は
部活のことを考えていた。
「ねぇねぇ、杏里はさあ、
部活どこにするの?」
「杏里??う〜ん、部活は
しないかな。」
「えっ!!なんで?」
「杏里、今ピアノとバイオリンのお稽古してて、部活する
時間はないし、社会体育にしようかなーって」
「そっか。じゃあ私は
何にしようかな?
杏里となるべく一緒に居たいし、私も杏里がお稽古に行ってる、
ピアノとバイオリン
やってみるよ。」
「小百合、本気で言ってんの?」
「私はいつだって本気だよ。」
「なんか嬉しいような、
嬉しくないような…笑」
「杏里は素直じゃないねー。
本当は嬉しいんでしょ!?
素直になれってばー笑」
と2人でふざけあって
いるときに、
廊下で女子たちの悲鳴が
聞こえた。
何かあったのかと思い、
私と小百合は廊下に出た。
すると、
「キャー キャー 弘樹先輩だわ」
と女子たちの悲鳴が
聞こえた。
ひとが集まりすぎて
よく見えない私は、
小百合と近くまで行ってみた。