また、窓の外をぼんやりながめる。 いっせいにみんなが傘をたたみ始める。 傘の花火も終わっていく。 晴れてきたんだ。 「好きだよ。リオのこと」 何よ。不意打ちしないでよ。 ヒロトは私の顔をのぞき込む。 顔がほてってくる。熱いよ。 きっと、顔真っ赤だよ。 やめてよ、見ないでよ。 「バッカじゃないの!」 カランと音がした。 グラスの中をストローが踊っている。 氷まで溶けてしまったじゃない。