「あのさ」 「うん」 「さっきの話、ちゃんと聞こえていたよ」 「えっ」 「嘘つきのリオ」 「ヒロト……」 ゴメンね、ヒロト。 素直じゃなくて。 私たちは見つめあった。 そして私は目を閉じた。 最高潮をむかえて、あがる大輪の花火。 感動しちゃったよ、ヒロト…… 今日は初めてのキス。 私の記念日になった。