食堂にはすでに律花がいた。



「おはよー。龍ちゃん」



俺は固まってしまった。



「龍ちゃん?」




いつもは制服を着ていて
それが普通になっていたけど、




花柄のワンピースに
ストレートな髪をおろして
うっすら化粧をしている
律花を見て目を疑ってしまう。




「あれれ?どうしたの、龍ちゃん。もしかして、久しぶりに見たあたしの私服姿が可愛くて驚いちゃった?」



律花はいたずらな笑顔で言った。



「…馬鹿、なわけねぇだろ」




図星だった。



こんなにも可愛いなんて…



この時、初めて女を恐いと思った。