律花は俺の返事を聞いて、
どこか覚悟を決めたような顔をする。





「…圭ちゃんは逃げなかったね」




律花は優しい顔をして言った。




「あたしも逃げないから」






そう言って律花はゆっくりと立ち上がって、もうすでに炒飯がなくなっている皿を手に取った。





「だから、聞いてね。龍ちゃん…」





皿を片付けると、
律花はニコッと笑い
食堂から出ていった。