「あの"死因"て…俺、死んだんですか?」


なぜか、ガキに敬語の俺。



「当たり前です。 死んだからここにいるんですから」

俺の目を見ずに、
紙に目をやりながら
素っ気なくそう言われた。

なのに、無駄に冷静な俺。



「で、ここは何処ですか? 暗くて何も見えないんですけど」






「暗くて何も見えないんじゃなくて、何も無いんです。ここは天国と地獄の狭間。つまり、"無"です」


「む?」


何を言ってんだか
よく分からないのは、
俺だけか?