俺と圭太は近くにある
野原に行った。
そして、圭太からボールが飛んでくる。
久しぶりに圭太と
キャッチボールをした。
「ねぇ、龍兄」
その声と一緒に
ボールを投げる圭太。
「なんだよ」
そう言って俺もボールを投げ返す。
「さっき、りっちゃんが言ってた」
圭太の言葉と共にが来る。
俺はボールを投げる手を止めた。
「律花が?」
「龍兄ぃ! ボールボール!」
「あ、あぁ…律花がなんだって?」
俺はボールを投げ返した。
圭太は取ったらボールを
投げずに握りしめる。
「『生きてて良かった』だって」
俺は鳥肌が立った。
"生きてて良かった"
いいのか?
俺は生きてて…
いや、違う。
俺は生き返って…
良かったのか?
二度も同じ哀しみを
皆に与えていいのか?