俺らと歳が近い奴らは
ひまわりを出てそれぞれ
他で暮らしているが
俺と律花はひまわりに残って、
まだ小さい子供たちの面倒を見ていた。
ひまわりに着くと
いつも通りに皆が俺に振る舞う。
誰も俺に自殺をした理由を聞いてこない。
聞かれた所で
なんて答えればいいかなんて分からないんだけど。
「龍ちゃん…」
後ろから声が聞こえて振り返ると、何か言いたげな顔をした律花が居た。
「どうした?」
なんて言ったが、
内心では自殺の理由を聞かれるのだろうと思っていた。
しかし、
「んー…やっぱなんでもないっ!」
と、律花は笑って子供たちの方へ行ってしまった。
だけど、律花の笑顔には
どこか哀しみがあった。