その瞬間。
さっきまで真っ暗で
何も見えなかったのに


「わっ!なんだ!?」



眩しくて目が開けられないほどの光が俺を照らした。

そして、体がふわっと浮き
いきなり真下に落ちていく。





「うわああああ!」




自殺した時と同じ。
落ちていく感覚。





その時、何処からか
デルデの声が聞こえた。



「あなたが人間として生きれる時間は限られています。一度、死んで運命に逆らった龍斗さんに残された時間は短いです」



徐々に遠くなっていく声。




「私があなたを迎えに行った時、あなたは正式に死にます。それまでにやり残したことを果たして下さい…」




そして、デルデの声が消えた。