「それじゃ、やるか」雷神は立ち上がって右手を体の中に突き刺し光り輝くの核の玉を取り出した。


同じく風神も同じように取り出した。


そして向かい合った二人の間に持国天を立たせると、二人の持っていた光の核の玉は持国天の頭上へゆっくり飛んで行った。


すると光の核の玉は虹色に輝き始め、融合した瞬間に閃光を放ち持国天の頭上に時空が渦を巻き始た。


そして凄まじい爆音と共に人間一人が通れるほどの脱出口のホールが現れた。


「二人共!!必ず狂牛魔王を仕留めるから!それまで待ってろ!!」そう言うと持国天は頭上のホールの中へと消えていった。


次の瞬間、雷神風神は膝を付いて倒れた。


「あばよ!持国天!」雷神は薄れ行く意識の中で叫んだ。


「雷神、そろそろ・・・眠りにつくか・・・・」


「そうだな・・・・永遠のな・・・・」


「お前が友達で良かったよ・・・・雷神・・・」


「俺もだ・・・・風神・・・・」


その時・・・雷神君!風神君!・・・・・・雷神君!風神君!・・・・


薄れ行く意識の中で二人は真一の声を聞いたような気がした・・・・そして静かに目を閉じた。