その頃デスバンクと共に消えた雷神、風神、持国天達三人は・・・・


風神が心細そうに呟いた

「ゴメンな、俺が調子乗ってたばかりに・・・」


「気にするな、お前のせいじゃないよ。なあ持国天!」


「そうそう、俺達3人より狂牛魔王の方が権謀術に長けてたって事よ」


「サンキュな、二人共」風神は少し救われた気がした。


「しかし、俺と風神、持国天三人の力を合わせてもここから出れないなんてな。何なんだろな此処は??」


「ああ、此処は最初から俺達の力を想定して作られてんだな」風神は天井を見上げながら呟いた。


「ここを出る方法はないのか?」持国天も天井を仰いだ。


寝転がっていた雷神はムクっと起き上がり真剣な表情で・・・「一つだけ方法はあるぜ、その変わり一人しか出られないけどな」


「まさか!雷神あの手を使うのか??」風神も険しい顔になった。


「なんだよ?あの手って?」持国天だけがキョトンとして意味がわからなかった。


雷神はフゥと小さなため息をつくと・・・「俺と風神の持っている光の核を融合させると一瞬だが無限の力を生む事が出来る。


その時、ここの壁を破り時空のホールを作るからそこから脱出してれ。そして狂牛魔王を倒してくれれば俺達も戻れる。」


「チャンスは一度だ!気を抜くなよ持国天」風神が身構えながら言った。


「ちょっ、ちょっと待ってくれ!!その後お前達はどうなる?それに俺一人じゃ狂牛魔王に勝てないぜ!」


「心配するな、俺と雷神は少し眠るだけだ。狂牛魔王はこの閻魔大王の剣を持って魔生達と力を合わせて戦えばらなんとかなる!」


そう言うと風神は持っていた閻魔大王の剣を持国天に手渡した。仕方なく持国天も覚悟を決めた。