「阿修羅は破壊神にもなり守護神にもなるの・・・・阿修羅を守護神にする為には、ある光が必要なの」


「何の光?」真一は首を傾げながら聞いた。


「その光は、阿修羅に会えばわかるわ!!」


「会うって??僕が会いに行くの??」


「そうよ、千里眼で阿修羅の居所を探してみて!!」


魔生にそう言われても、真一はすぐに返事が出来なかった。


その様子を見ていた子犬のケンさんは・・・


「真一何をためらってんのや!?はよ千里眼で阿修羅を探さんかいっ!!」



「そんな事言ったって、学校も行かないといけないし、それに・・・」


「それに、なんや??」


「阿修羅に会うって凄く怖いよ」


「今さら何言うてんねん、真一!!」


「学校は、韋駄天に行ってもらったらエエねん、それに怖い事にはもう慣れてるやろ??」


「そういう問題じゃないよ!!」


「ほなら、どんな問題やねん!?」


その時、魔生が大きな声で言った。

「真一!!躊躇している時間はないのよ!!早くしないと本当に人間界は無くなってしまうのよ!!」


「わかったよ、探すよ」


真一はしぶしぶケンさんに千里眼をセットしてもらって探しはじめた。


「・・・・阿修羅・・・・阿修羅・・・・阿修羅と・・・見つけた!!・・・でも・・・あれっ??」


「どないした??真一!!」


「ケンさんセットするの間違えたでしょ??」


「そんま事あるかいっ!!」


「だったら、ケンさんが見てみてよ~ほら~」


「あらっ??ほんまや」