魔生に美由紀の記憶を消してもらった後、人間界へ帰って来た真一達は何事もなかったかのように美由紀を自宅に送り届け、すぐに千里眼で雷神達を探した。


・・・しかし千里眼でさえ3人見つけることができなかった・・・


それから数ヶ月が過ぎた頃人間界では再びデスバンクが現れ、デスバンクの支店が次々にオープンした。


そしてデスバンクで無利子でお金を借りれる事が知れると人々はデスバンクへ殺到し、デスバンクでお金を借りた人々は寿命を物凄い勢いで減らしていった。


・・・その人々は自殺したり犯罪を起こし、また犯罪に巻き込まれて死んでいった・・・


・・・・デスバンクの有る地域だけ自殺者や凶悪な殺人事件が相次いだ・・・・



魔生は不安だった・・・・


そうして死んでいった人々の魂は天界へも地獄界へも行けず永遠にサタンの僕として人間界をさまよい続けるか、永遠の死を与えられ消滅してしまうから・・・・



・・・デスバンクに出入りしている人々は、良心を失いそのうち人間の姿をした獣と化す・・・



・・・そのような人間達があふれ出すと人間界はまさに地獄となる・・・・


そして人間界に人間の姿をした獣だけになった時に・・・・地獄門は人間界の方向へと自ずから門を開き始める・・・・


・・・・地獄門が人間界へと開かれるとき地獄の亡者、全ての魑魅魍魎が人間界へと雪崩れのように入り込み、人々は生きたまま地獄の苦しみと絶望というキップを手渡され、奈落の底へと突き落とさる・・・・



・・・その後・・・人間界の人間は姿まで獣になり・・・人間界は消滅する・・・・


・・・・そして、その時サタンが現れ天界に変わって全てを支配する・・・・


魔生はその事を千里眼を通して真一に告げた。


真一は心臓の鼓動をおさえながら魔生に聞いた。


「それじゃ!早く雷神君達を見つけないと!」


「そうなの、でも雷神君達だけではまだ力不足なの・・・・」


「えっ!そ、そうなの!?」


「そう、過去に狂牛魔王と戦って互角以上だった者・・・阿修羅・・・阿修羅の力が必要なの」


「阿修羅!?その名前、聞いた事あるよ」