真一は嵐の夜の事を思い出し、今までの事を話した。


「嵐の夜?さては風神君、雷神君のいたずらだったのね!アイツラ~コンドアッタラブッコロス」

「ブッコロスの?」


「そう!」


「あ、あのマキさん、ちょっと。ブログや掲示板とイメキャラが違う気が・・・」


「ああ~、あれね~。天界のセレブな天使達を釣る為のエサよ!エサ!
そのエサにまさか人間が食いつくなんて思わなかったわヨ~」


真一は、罠にかかった動物の悲しい意気持ちがわかるような気がした。


「そうだ真一!」


「何?」


「せっかく、知り合ったんだからメル友になろうヨ」


「メル友?」


「何?私だといやなワケ?」


「なります、なります。ちょっと待って・・・はい、僕のアドレス見える?」


「長ったらしいアドレスだな~男だったらもっとシンプルにしろよな~」


「オッケーと、じゃあ、今からメール送るよ。真一!」


ルルル ルルル~「あっ来たよ。来た」


「真一!着音ダッセーヨ!ったく、もう。すぐメール開いてみて。画像に鍵とメガネがあるでしょ?」


「うん、あるある」


「取り出してみて」


「取り出すってどうやって?」


「いいから携帯に手を入れてみて!」


するとスーっと真一の携帯に指先が入っていって鍵とメガネがとれた。


「ああ~すげー、取れたよ。魔法みたい」


「もー真一!ガキだな。」


「これ何の鍵?」


「地獄門の鍵だよ」


「ええ~」ドスッ!真一は椅子からズッコケタ。