「そうや、それでなここからが肝心やからな!マキお嬢さんがな人間界へ来たら二度と地獄界へは戻られへんねん」


「そうなんだ、知らなかったよ。マキに悪い事言っちゃったな。僕」


「そりゃ、今度誤ったら済む事や。それでな・・・」


「まだ、有るの?」


「人の話を最後まで聞けゆうとるやろが」


「ケンさん、犬だもん!」

カプッ!ケンさんは怒って真一の足を噛んだ。


「イテテ、ごめんごめん」


「アホンダラ!好きで犬やってんやないわい!・・・・・それでな・マキお嬢さんが人間界へ来るとな地獄界へ帰れんばかりか人間と同じスピードで歳を取っていくのやで」


「ふ~ん~、それじゃ人間と同じ寿命になるんだ」


「人間なったも同じやな。そして、それだけやあらへん。もしもマキお嬢さんが人間界へ来てな、平均寿命まで生きたとしたら後70年生きれるわな」


「そう言う計算になるよね」


「そうするとやで!マキお嬢さんの父上である閻魔大王様は今500歳やからな、その時何歳や?」


「えーと~、70年の10分の1足す事になるから507歳になる」


「そうや、507歳を人間の歳に直すと50.7歳になるやろ」


「あっ!マキが閻魔大王の歳を越えるんだ」


「そうや!父親で有る閻魔大王様が自分の娘の年老いた姿と死を見なあかんのや。そやからなマキお嬢さんは人間界へは来られへんねん」


「ありがとう、ケンさん」


真一はそう言うとマキの携帯へ謝りのメールを送った。


・・・・マキ、さっきは無理な事言ってごめん!・・・・・僕がデスバンクを見つけるよ・・・・