お互いの好きな食べ物を聞いている時だった。


・・・・キッチョム君の好きな食べ物は?・・・・


・・・・僕の好きな食べ物はカレー、ハンバーグ、オムライスかな?・・・・


・・・・やだー、キッチョム君てゲテモノが好きなんだ!・・・・


・・・・ゲテモノ?・・・・


・・・・そうよ~普通の子はヘビの照り焼きとかコウモリの串焼きとかの方が好きって言うもん・・・・


・・・・そんなの好きな人いないよ・・・・



そんなチグハグなやり取りが何度も続いた後。



・・・・キッチョム君、少し聞いていい?どうして人間みたいな事を書くの?・・・・


・・・・どうしてって、僕、人間だもん?・・・・


真一の返答後、しばし掲示板は沈黙状態となった・・・・



そして数分後


・・・・キッチョム君が人間?!!信じられない!!


でも、もし、本当に人間なら、よ~~~く落ち着いて聞いてね。


私は人間界で恐れられている閻魔大王の一人娘の魔生(マキ)よ。だから人間じゃないよ・・・・・


真一は信じなかった。


えっ?閻魔大王の娘?



そうか、自分の書いてる小説と現実がごっちゃになっているんだ。もしかして、頭が少しおかしいのかも。


これ以上関わるのはよそう。そう思いカキコをしないでいると・・・・



・・・・キッチョム君!信用してないみたいネ。画面を切り替えるから少し待ってて・・・・


すると画面がパッとテレビ電話のように切り替わり中に可愛い子が現れた。


「キッチョム君ヤッホー!キッチョム君てこんな顔してたんだ~」


「わーーー」真一はオシッコをちびった、と同時にマキの話が本当だと理解した。


「始めまして。ぼぼ、僕キッチョムこと真一です。何も悪い事してないから地獄に連れて行かないで!」


「行かないヨ!本当はこんな事したらパパに怒られるんだけど、キッチョム君が信用してくれないのが悪いんだよ!」


「あの、し真一なんですけど・・・」


「でも、キッチョム君、どうやって地獄ネットに繋げたの?」


・・・シンイチデスケド・・・