「こりゃあ、擬態解除しかないな風神?」

「いや、だめだ。俺達が倒したらいけないんだ雷神」


真一が死神法王の剣で死神マリアを倒さなければ呪縛から解放されないのであった。


「だったら、奴が弱るまで俺達がなんとかしなきゃいけないって事か?風神」

「そうなるかもな!雷神」


雷神、風神は擬態解除できないもどかしさを胸に秘め次々と雷撃、風撃を繰り返した。


「ハアハア、風神。この姿だとこっちのほうが先にまいっちまいそうだ」

「そ、そうだな。ハアハア・・・でも最後まで擬態解除してはだめだ!雷神」


「もう、終わりなの?雷神、風神とやら。それでは今度はこちらから行くよ」


そう言うと死神マリアの体が青白く光り、高温を発し始め、その為シールド内は灼熱地獄と化した。


「どうやら、シールドを張った事で墓穴を掘ったようね。このまま蒸し焼きになるがいいわ」



「雷神、この暑さをなんとかしないと真一達が危ない」

「わかった、風神!風袋で真一とケンさんを守れ!」


そう言うと雷神は何やら呪文を唱えだした。するとシールド内に雨雲が立ち込め雷鳴と共に豪雨となった。すると身の危険を感じた死神マリアはすぐに熱を発するのを止めた。


「真一、ケンさん、雷神君、風神風神君も今から言う事をよく聞いて。死神マリアに気づかれないようにシールドを縮めて行くわよ。そして・・・・・」


マキの作戦通りに3人と一匹は気付かれにように徐々に間合いを詰めて行った。


そして間合いが5mとなった時「みんな、チャンスは一度だけよ。行くよGO!」


マキの合図で雷神が雷撃を放った!その瞬間雷神と風神が真一を挟んで縦に並んだ。
そして風神が風撃を放ったと同時にマキがシールドを一気に縮めた!