・・・・・死神法王の持つ剣(つるぎ)じゃ・・・・一月以内に死神法王の剣でもって、その若者自身が死神マリアを討つ事じゃ・・・・それ以外に方法はあるまい・・・・・


「有難うパパ!」


・・・・・魔生よ、雷神、風神が・・・後2週間で天界から出てくる。そして・・・・・・

・・・・彼らと共に行くのだ・・・・・・




そして2週間が過ぎた・・・・


「何~~~!死神法王の剣!だと~~~」


あの屈強で怖いもの知らずの雷神と風神がブルブルと震えた。


「まずいな、風神」


「確かにな。雷神」


その様子を見ていた真一が訳を聞いた。


「あの、どうしてそんなに怖がってるの?」


「俺達は昔、死神法王の家来だったんだが、無理を言って抜け出したのさ。俺達が行くと帰って来れないかも知れない」


雷神がそう答えると


「でもな真一、お前だって命がけでマキを助けに行っただろ?だから俺達も同じように行くのさ」


風神がさりげなく言った。


「皆、ありがとう」真一は瞼が熱くなった。




「時間がないからすぐに行くぞ!」雷神が号令をかけた。



そうして、四人と一匹は死神法王の元へと向った。


四人と一匹は光を超える速さで、2日がかりで死神法王の城の北門へとやって来た。


早速、門番がやって来て「お前達何処から来た?何用だ?」


「はい、死神法王様に会いに地獄の一丁目からやって参りました」マキは丁寧に答え
た。


「アポは取ってあるのか?」


「はい、父の閻魔大王から」マキがそう言うと門番の態度は一変し


「閻魔大王様のお嬢様!ささ、どうぞお入り下さいませ!どうぞどうぞ」