死神マリアはそんな真一を見てゆっくり一歩ずつ近づいてきた。

「地獄のアイテムを持っている人間なんて初めて見たわ」

そう言うと真一の左手を取り接吻をした。

真一はそのまま気を失い、マキとケンさんの呼ぶ声で目が覚めたのは朝の５時前だった。

「真一！どないなっとんのや？」

「気が付いた？真一！どうしたの？」

実は左手にキスされてからなんだか目の前が真っ暗になってそれで・・・・と説明していると・・・・

「あーーーっ！」

「どないした？真一」

「ケンさん！俺の左手見て！」

「おおーーー！黒いキスマークや！」

「黒いキスマーク！！大変よ！真一」

マキが大声で叫んだ。

「真一！黒いキスマークは、死神の死の接吻よ！」

えーーーー！と言って真一はもう一度気絶した。


真一は薄暗い部屋のベッドの上で気が付いた。

「ここは？どこ？」

「気が付いたか、真一！」

「ケンさん、ここどこ？」

「私の家の地下室だよ、ケンさんに運んで貰ったの」


また、地獄へ来たのか・・・「あっ！」そうだ！

真一が勢いよく起き上がるとガンッ！と頭をぶつけた。

「真一！天井低いからゆっくりおきなきゃ、だめよ」

「あたたた、そういう事は先に言ってよ！マキ！」