それは嵐の夜だった。


高校1年になったばかりの高島真一は、深夜自宅のパソコンでエロサイトを見ていた。


「おお~すげー!」よっよし、もうすこしでダウンロードできるぞ!・・・という時
に・・・・


稲光と共に雷鳴がドオーーーーンと地面に鳴り響いた。その瞬間、部屋の電気全てが消え真っ暗になった。


「わっ、やばいよ。せっかくダウンロードしてたのに・・・」


すると真っ暗になった部屋の中で、電気の来てないはずのパソコンの画面がモワッ~と光り始めた。


「あれ?停電なのにおかしいな?」


窓の外を見ると、真っ暗で何処にも電気がついている家はない。


パソコンの画面を見ていると地獄のサイトというホームページがはっきりと浮かび上がってきた。


「何だこれは?」


「地獄のサイト?」


趣味の悪い名前!そう思いつつも、好奇心からいろいろ検索して見ていると、その中で受験地獄ブログという変わったページを見つけた。


受験地獄・・・「俺と同じだ」親近感を感じた真一はブログのプロフィールを見た。


ハンドルネーム、マリリン。年齢、16歳。性別、女。 趣味、携帯小説 住んでる所、地獄の一丁目。


「ふ~ん~、俺と同い年の子だ」どんな事を書いているのかと日記も開いてみた。



・・・・うちの親は、毎日毎日勉強しろ勉強しろってウザイ・・・・


「うちの親と同じだ」


・・・・学校でも気の許せる友達だって一人もいないし・・・・


「これも同じだ」


・・・・もっと今のうちにしたい事が沢山あるに・・・・


「うん、僕もそうだと思う」