その時、突然突風が吹き!オックスフォードと全てのナイフを吹き飛ばした。


「遅いぞ!風神」


「悪い悪い、彼女とデートの最中だったんでな、ピンチだったのか雷神」


「風神、お前の出番を作ってやっただけさ」そう言うと雷神、風神は大きく口を開けて笑った。


「ところで、俺達の相手はこいつか雷神?」


「ああ、根性曲がってるから気をつけろ!風神!」


これからどうなるのかと、ドキドキしながら見ている真一の後ろで美由紀はぶるぶる震えていた。


彼らが戦いを始めたら、真一達は無事ではすまない。倉庫の周りにシールドを張ってマキは真一に指示を出した。


「真一、地獄門の鍵を地面に突き刺して右に回して!緊急避難よ!」


「そうすると、どうなるの?!」


「今は、説明している暇はないよ!」


「分かった!やってみるよ!」


真一がマキの言われた通りにすると、地面に大きな門が現れ開いた。すると二人は地面に吸い寄せられるようにどこへともなく消えしまった。


「さーて、これで思いっきり戦う事が出来るな風神」雷神が笑みを浮かべながら言うと


「二人で力を合わせるのは何百年ぶりだな。雷神」


「ああ、あの時は北条時宗ってやつを助けてやったんだよな。風神」


「そうそう、それから人間達は俺の起こした風の事を神風って呼ぶようになったもんな。雷神」


「ああ、あの頃が懐かしいな~。風神」雷神は遠い目をして言った。



「私を無視するのも結構だが、そろそろ、昔話は終わりにして頂きましょうか?」



吹き飛ばされていたオックスフォードが二人の前に戻って来て言った。


「人の話に割り込むやつは、女にモテないぞ!」雷神の手から雷撃がオックスフォードへ向けて放たれた!


バリバリバリッ!閃光が走りオックスフォードを焼き尽くした!・・・かのように見えた・・・・・しかし