「夏樹、キスしてよ」


俺の部屋で俺に甘える由芽



キスなんてできるかよ…



「ねぇ夏樹…」


「ん?」


「あたしのこと好き?」


「……」



ここで好きと言ってしまえばこの罪悪感がなくなるのか?



きっと由芽は俺の気持ちに気づいてる




だから由芽は傷ついてるはずなんだ



でも辛そうな顔は一切見せようとしないでこいつは俺の前で笑う



「何で何もいってくれないの?」


「……」


「まだ奈緒ちゃんが好きだから?少しはあたしのことを見てよ…」


「ごめん…ごめんな由芽…」


「謝るくらいなら付き合ったりなんてしないで!」