ひとしきり泣き終わった後、心配そうに私を見つめる亜純にすべての事情を話した



「そう…辛かったね…」


「うぅ〜…私、間違ってたのかなぁ?」


「奈緒は間違ってなんかないよ」


「あ、りがと…亜純」




ねぇ、夏樹…


どうしてこんなに好きなのに別れなくちゃいけなかったんだろうね?



夏樹は私のことが嫌いになっちゃったのかな?



「戻れる?」


「うん平気」



いつまでも亜純に迷惑かけるわけにはいかないから教室に戻らないと



夏樹と顔を合わせるのは辛いけど、亜純があれだけ励ましてくれた


すぐにはムリかもしれないけれど立ち直りたいと思う