亜純の家は学校から近くて、歩いて10分くらいの距離にある


私と青木くんは自転車通学だから、ホントにあっと言う間に着いてしまった



青木くんがチャイムを鳴らすと、パジャマ姿で出てきた亜純



「奈緒!?」


「黙って休むなんてひどいよ!」


「ごめん。とりあえず、上がって?」



それから、少しだけ調子のよくなった亜純と話した


これ以上、ここにいたら、亜純と青木くんの邪魔しちゃうかな?




「じゃあ、そろそろ私は…」


「じゃ、またあした来るから。じゃあね、アズ。」


「うん。今日はありがと。」



え?


青木くん帰るの!?


「じゃあ、私も帰るね?」


「ダメ!!奈緒はここに残るの!!」



なぜだかよく解らないけど、まだ帰れないみたい?