その日一日は夏樹とあんまりしゃべれなかった…
理由は、隣にずっと由芽ちゃんがいたから…
仲良さそうに話す二人の間になんて入れないよ
「なっちゃん、オレ、アズの家寄ってくけどなっちゃんどうする?」
「あ、私も行きたい!夏樹に聞いてみる。」
一日たっても消えない由芽ちゃんの周りの人だかり
それを掻き分けて夏樹に近づく
「夏樹、あの私今日一緒に帰れない。亜純の家寄って帰るから一緒に帰れない…」
「まじ?」
「うん…」
「ちょうど良かった。俺もこいつ案内しなきゃいけなかったからさ。」
こいつと言って指差したのは由芽ちゃん
夏樹が笑ってる
もやもやするよ…