「入っていいぞー。」


「失礼します。」


「お?なんで青木じゃなくて市川?」


「まあ、気にすんな。」


「そうか。」


ホント適当だな、この先生

「てか、この部屋からなんか聞こえたけど、誰かいるの?」


「俺の愛人。」


「あ、あいじん?」


「だから秘密な?それとこの、プリント持ってけ。今日自習。」


「了解。」


放心状態の私を連れて、夏樹は準備室から出た


「先生愛人いたんだね…」


「ばぁか、冗談に決まってんだろ。校内に愛人なんて置けるわけないだろ。」


え、冗談?

マジで信じた…


「あの先生変だよね…。」


「だな。でも、俺巴山嫌いじゃないな、めんどくさいけど。」


「私も嫌いじゃないかも。めんどくさいけど。」



何かよくわかんないけど、先生はめんどくさいって結果に落ち着いた


でも、あの声は誰だったんだろう?