ぶつぶつ文句を言いながら、終わった体育


「奈緒、あんた次古典だよ。巴山のところ行かなくていいの?」


「あっ、忘れてた…。ありがと、亜純。」



あー、危なかった…


これ忘れたら、次は何言われるか分かったもんじゃない


「青木くん、次古典だって。先生のとこいこ。」


「あ、なっちゃん。そのことなんだけど、ナツと行ってあげて。」


「?なんで?」


「さっきオレんとこ来て、『俺が巴山のとこ奈緒と行くから。三弥行かなくていい。』って。」



夏樹がわざわざそんなめんどくさいこと引き受けるなんて

雨がふる…


「でも、なんでそんなこと?」


「ヤキモチ妬いたんじゃない?」


え?ヤキモチ?


「誰に?」


「オレに?」


夏樹が、青木くんにヤキモチ?