一年の教室の前
深呼吸して、ガラッとドアを開ける
瞬間、集まる視線
そんなのお構いなしに、近くにいた男子に声をかける
｢榎本?呼んでくれる?｣
｢わ、分かりました。｣
なぜだかよく分からないけど、おどおどした様子で榎本を呼びに行ってくれた
しばらくして小走りでやって来た榎本
｢何かあたしに用ですか？夏樹先輩。｣
｢あぁ。ここじゃあれだから、場所変えよう。｣
俺のピリピリした雰囲気を感じたのか、不安そうな顔をしながら、俺について来た。
歩いて着いたのは、生徒が普段は移動教室とかでしか使わない第2棟
