サラの朝は早い。
内部の機関を一休みさせる為に、“睡眠"という動作がプログラムされているがそれでも人間のように寝坊したりはしない。
きっちり、7時間。
それでもこの7時間より少なくなるとトラブルを起こしやすくなる。
食事も同様で、1日3回プラス・お茶の時間だ。
夜12時過ぎに寝て、7時過ぎに起きる。
研究室に籠もりきりになったり、
かと思えば反動でずっと寝っぱなしになったり。
不規則この上ない生活をしているマセソンは、
まずサラの生活に合わせるだけでひと苦労だった。
「マセソンさん、睡眠は人間にとっても重要なんだそうですよ。
だからホラ、夜更かしなさらずに早く寝ないと」
日中、ほとんど根性だけで意識を保っていたマセソン。ノートパソコンのキーボードに手を掛けたままうとうとしていると、ついにサラに一言もらってしまった。
「・・・はは、君の言うことは、もっともだが・・・こればっかりはどうも・・・」
窓から差し込んでくる日光の光が恨めしい。まぶしさに目を細めたが最後、そのまま上下の瞼がくっついて離れない。
ため息をつくと、マセソンはノートパソコンの電源を切った。
「それにしてもなんだなぁ、ここは随分明るい所だ」
「いまお昼だからでしょう。どうしてですか?」
「僕は1日の殆どを室内で過ごすからね。
外出するのはいつも日が暮れてからだから」
マセソンは日光あふれる窓の外に目を遣ったまま、半眼で愚痴った。
サラはそんなマセソンの様子を見てクスッと笑う。
着けていたエプロンを外しながら、
「でしたら今からお出掛けしませんか?ちょうど、ミルクを切らしていたし。
他にも色々買わなきゃいけないものがあるんで、荷物を持つの、お手伝いして下さると嬉しいんですが」
「構わないよ。世話になっているんだから、それくらいはしないと・・・
でも、確かここから町までは随分遠かった筈だけど」
この家からなら、一番近い町までゆうに半日以上かかる。
「町まで行かなくたって、お買い物は出来るんですよ」
そういってサラが準備したのはお金ではなく、たくさんの木の実の入った巾着だった。
内部の機関を一休みさせる為に、“睡眠"という動作がプログラムされているがそれでも人間のように寝坊したりはしない。
きっちり、7時間。
それでもこの7時間より少なくなるとトラブルを起こしやすくなる。
食事も同様で、1日3回プラス・お茶の時間だ。
夜12時過ぎに寝て、7時過ぎに起きる。
研究室に籠もりきりになったり、
かと思えば反動でずっと寝っぱなしになったり。
不規則この上ない生活をしているマセソンは、
まずサラの生活に合わせるだけでひと苦労だった。
「マセソンさん、睡眠は人間にとっても重要なんだそうですよ。
だからホラ、夜更かしなさらずに早く寝ないと」
日中、ほとんど根性だけで意識を保っていたマセソン。ノートパソコンのキーボードに手を掛けたままうとうとしていると、ついにサラに一言もらってしまった。
「・・・はは、君の言うことは、もっともだが・・・こればっかりはどうも・・・」
窓から差し込んでくる日光の光が恨めしい。まぶしさに目を細めたが最後、そのまま上下の瞼がくっついて離れない。
ため息をつくと、マセソンはノートパソコンの電源を切った。
「それにしてもなんだなぁ、ここは随分明るい所だ」
「いまお昼だからでしょう。どうしてですか?」
「僕は1日の殆どを室内で過ごすからね。
外出するのはいつも日が暮れてからだから」
マセソンは日光あふれる窓の外に目を遣ったまま、半眼で愚痴った。
サラはそんなマセソンの様子を見てクスッと笑う。
着けていたエプロンを外しながら、
「でしたら今からお出掛けしませんか?ちょうど、ミルクを切らしていたし。
他にも色々買わなきゃいけないものがあるんで、荷物を持つの、お手伝いして下さると嬉しいんですが」
「構わないよ。世話になっているんだから、それくらいはしないと・・・
でも、確かここから町までは随分遠かった筈だけど」
この家からなら、一番近い町までゆうに半日以上かかる。
「町まで行かなくたって、お買い物は出来るんですよ」
そういってサラが準備したのはお金ではなく、たくさんの木の実の入った巾着だった。