私は、左の部屋・・・荷物部屋に入って、鍵をかけ、その場に座り込んだ。


途端に、涙が出てきた。



それが、嬉しさなのか、悲しさなのか、今の私には、よく分からない。


でも、言えることは、ただ一つ。


私は・・・吉斗が、好きなの“かも”しれない・・・。



自分のことなのに・・・確信できないなんて・・・情けないな、私。



考えた末に、私は、沙羅に聞いてみるのが一番だと思った。



だから、パソコンを開いて、沙羅にメールをした。



『沙羅、
 吉斗と触れると、胸が熱くなったり、
 触れたところが熱くなったりするのは、
 私が恋しているという事?』



すると、待ってましたとばかりに、すぐに帰ってきたメール。




『そうよ、美月。
 それが恋。
 だから・・・美月、素直になって、
 素敵な恋をして?
 せっかく、私が承諾したんだからね!!』




承諾って、何のことだろうと思いながらも、私は、沙羅の言葉に勇気づけられた。