…真弥。


「、どっから聞いてた?」


「綾のツッコミ長いって春香が言ってたとこかな?」

あ、危ない…。


「何の話をしてたの?」


「いや、別に「里桜の事。」

春香…?

「里桜…ちゃん…?」


「そう。
さっき佐光と話してるときに、智士にまとわりついてた奴がいたでしょう?」


なんか春香冷たくないか…?


「どうして、どうして里桜ちゃんの話をしてたの…?」


「どうして?

とぼけんのとかやめたら?
見ててわかるでしょ?
里桜は智士の事が好きなんだよ。

てか智士も、里桜のこと「春香っ!!」


言い過ぎだよ。

真弥が泣きそうな顔してる。

確かに春香の言ってる事は間違いないけど
もし真弥が泣いたら、絶対春香の立場が悪くなる。

だからもう止めた方がいい。


そういう意味を込めて言ったのに、


「は?

何?今さらいい子面すんの?

さっきまで綾も一緒に言ってたくせに。

結局自分が一番可愛いんだ?
だから友達なんていらないんだよ。
結局いつかは裏切られる。

心からの親友なんて、なんでも言い合える仲間なんて実際居るわけないんだよ!!」


うちに届いたのは

春香の怒りと

妬みと





辛い過去を含んだような言葉だった。