「・・・はい」 私はベンチから立ち上がってお母さんの前に立った。 「悠斗が・・・ その・・・ 『桃叶』『桃叶』うるさいのよ。 やんなっちゃう。 誰のおかげで大きくなったと思ってんのよ・・全く。 いったん帰るから。 好きにしなさい」 悠斗のお母さんはそう言ってすぐに来たエレベーターに乗っ行ってしまった。 好きにしなさいって 会ってもいいってこと? 悠斗・・・!! 私は急いで悠斗の元へと走った。