次の日も、悠斗に会えるかわかんないけど、病院へ行った。
元気かな…
悠斗のお母さんたちに会ったら、謝らなくちゃ。
何度でも謝ろう。
そんな事を考えながら、病院の入り口に向かうと、
香奈が立っていた。
「悠斗…大丈夫?」
香奈は気まずそうに言った。
「うん」
「私さ、悠斗が刺された時、そこにいたんだ」
香奈……見ていたんだ…
「正也が、悠斗を困らせるために、
あなたを殺してやるって飛び出して行って…
私、止めたかった!
やめさせたかった!
本当よ!
私、必死で追い掛けて、やめなよ!やめなよって!
そしたら、道の途中で、悠斗に会って…」