ママは私の肩を強く揺すった。 「なんてこと言うの!!! 悠斗くんがせっかく守ってくれた桃叶の体を、 桃叶がそんな風に言っちゃいけない!! なんのために… なんのために、悠斗くんは刺されたの? 桃叶を守るためでしょ? 悠斗くんが守ってくれた自分を、大事にしなさい。 悠斗くんもそれを願っていると思うよ…桃叶」 ママは私の肩を掴んだまま、 しばらく泣いていた。