ねむくて目を閉じようとしたその時。



「奈央っ…」



夏が小さく笑いながら、「居るじゃん、男の子」と言って肩をたたいた。




なんのこと?!



ドアの方へ指さして、また笑った。



夏の意味不明な言葉に驚きつつ、指さした方を向いた。



「あっ、鮎川くん?」



あたしはびっくりしすぎて目を丸くした。