僕は言葉を無くした。
大丈夫。
この言葉を与えて
先輩はもと来た道へ
歩きだす
少しだけ小さくなった
先輩の背中が、痛い
僕の会う人は
強がりな人ばかり
泣く姿も見せない
言葉ひとつに泣かされる
弱すぎて弱すぎて…
"親しい友達でいて"
なんて僕は言えないよ
突き放してくれれば
楽だった?
もっと地獄に落として
くれれば良かった?
どちらにせよ
不幸になれば
良かったのに…
誰かは思うだろう
辛いのは僕じゃない
貧しい心
辛いのは先輩の
豊かな心
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